今、ようやく部屋に戻って参りました。
今朝は早朝、実家に戻り母に渡すものを全部渡し、時間内できる限りに、換気扇の大掃除(定番)、PCと携帯電話の不具合を調整し、掃除機をかけ・・・本当はもっともっと大掃除をしたかったのですが、たかぶる自分の気持ちを鎮めて、断念致しました。
以前の私であったら、3日間くらいかけて、隅から隅まで、死に物狂いで大掃除をしていたはずですが、ネコちゃん達がきてから、「妥協する」「あきらめる」「自分を許す」「まあまあ。気を抜いて、適当に」という言葉を自分の辞書に加えました。
潔癖症候群の病を持つ身では、動物さんのことはやっていられません。
いかに見ずにスルーできるかです。
自分の部屋の大掃除は、今年はスルー致しました。
言い訳として、毎日、気付いたところを徹底的にやっているし、年末だからといって特別にすることはないという考えに至りました。
それよりも、長期の休み中は、他の餌やりさんが旅行に行かれることが多く、今回も3人の方々から、ピンチヒッターを頼まれているために、そちらの方に意識が行ってしまい、早くいかねば、という焦りの気持ちになっておりました。
世界の果てではいまだに戦争が継続しているというのに、こんなことに気を取られていて、平和なものです。
しかし、世界の果てで人間同士勝手に喧嘩をしている人達にはまったく同情はできませんが、そこに巻き込まれてしまっているペットさん、動物さん達のことを思うと心が痛みます。
遠くの子達を救うことができない代わりに、目の前で飢えているネコちゃん達に手を差し伸べることで、向こう側の動物さん達にもエネルギーがいくような気が致します。
目の前に起きていることは、天界から与えられている試練ですから。
遠くに助けにいけませんが、目の前のものに集中し必死で助けることで、同等な行いになるように思えます。
ただ、今回、ちょっと無知で無頓着なネコちゃんの家族の行為に対して、大みそかの日に大爆発してしまいました。
今回が、2回目の依頼であり、年末年始に田舎に帰るから、私にネコのペットシッターをやってくれと頼みに来たのです。
その人は、私の留守中に家のカードキーを持ってきて、Mさんを服屋の店員呼ばわりをして、私のことを「ペットシッターに鍵を渡して」と頼んでいったようです。
前回も、こちらが忙しい中で、3日間、大変な思いをしてその方のお留守中に、こちらから譲渡したネコちゃんのお世話をしたものの、帰ってきてから、また私の留守中に現れ、小さいお土産ひとつをポンと渡しておいて、といったきり、それで終わり、という失礼極まりないマナーを知らない方であったのでした。
そして今日も、その子のお世話にその方の洗練された素敵なお宅に行ってみると、こっそりとキッチンの隅に隠すように置いてあったフードを見つけてしまい、愕然としてショックで落ち込んでしまいました。
中味は、フード入れに少し移してあって、まるで隠しているかのようだったのです。
しかし、ちらっとその外袋が見え、そのフードのブランドを見て、はっと致しました。
そのフードは、よく見かけるもので、お店でも一番安い大袋であり、私は外ネコちゃん用に使っているものと同じでした。
私は外ネコちゃんにでさえ、そのフードを与えることに、かなり罪悪感とうしろめたさを感じながら、あげているのですが、それだけでは可哀そうだと思い、大量の缶詰とサプリメントのトッピングをしております。
その飼い主さんは、私が試供品として差しあげたフードがなくなった後で、意図的にその一番安いドライフードをこの2か月間与え続けていたようです。
お子さまがいらっしゃらない、おしゃれなご夫妻のそのお宅は建築デザイナーであるという奥様の設計のおしゃれな一軒家です。
玄関には高級なゴルフセットが置かれていて、こだわりに満ちあふれたデザインのお部屋の中には、高価そうな家具が並び、とても経済が困窮しているようには見えません。
そのフードを見た瞬間に私のその人に対して抑えていた怒りが爆発してしまいました。
私は最初にその方に、「こちらではロイヤルカナンなどをお勧めしております」とお伝えし、その方はメモを取っていたはずなのです。
ボランティアだから、ただでなんでもやってくれるだろうとたかをくくり、そして野良猫をもらったのだから、一番安いフードでも与えておけ、という心づもりでしょうか。
そのフードがまるで金魚のエサ入れのような容器にいれられて、水槽の金魚に餌を投げ入れているかのようにずっと与え続けられていたと思うと情けなくなりました。
2か月たっていたら、大袋の中身は酸化して毒素が増えているはずです。
この子を捕獲保護するのに、どんなに大変であったか、何人もの人を巻き込み、どれだけ時間と労力とお金が掛かったか、そして保護した後も、慣らし訓練にどれほど大変であったか、この人はそれに対して知る由もなく、知ろうともせず、なんの感慨もなく、尊ぶ気持ちも無いに等しいのでしょう。
イラついた私は、ご帰郷中、そして年越しのお忙しいところとは思いましたが、今年のたまった怒りは今年のうちに、吐き出そうと思い、思わず電話をしてしまいました。
「あなたさまは、一人娘に、一番安いハンバーガーを三食与え続けているのと同じことをしているのですよ。もし、この子が人間であったら、娘にそれができますか?」
「あなたの一人娘は、同じものを与え続けられたその食事で心臓肥大などの内臓疾患になったり、皮膚疾患になるかも知れないのですよ。それを知っていてその食事をさせるのですか?」
と怒りに任せてぶちまけると、その方はタジタジな口調になり「知らなかっただけなのです。帰ったら考えます。今後ともいろいろと教えてください」と逃げ腰になりました。
私は負けずに
「ネコをお迎えするのに勉強はしなかったのですか?フードはお店にいけばいくらでも良いものが推薦されていますよね?あなたさまは、その中で一番安いものを安易に意図的に買ったのですか?」
と絶対に引き下がりませんでした。
こちらでは最初のトライアル期間に、サンプルになるフードを大量に差し上げているのです。
知らなかったはずはありません。計画的な犯行です。
おかげでそのネコちゃんはまだ生後8か月にもかかわらず、中年のおばさんのような体形になっていました。
不憫でなりません。
もし、これで返したいとなったら心から望むところです。
その人の奥さんも表情が冷たく、言葉も語彙が少なく何を考えているか分からないような宇宙人のような人でした。
ただ、断る理由が見つからないほど条件的には完璧なご夫妻でもありました。
もっと心が温かい優しいご家族さまにつなげてあげたかった、と大反省です。
愚痴りまして大変失礼を致しました。
今年の最後に怒りが爆発をして言いたいことをぶちまけることができて少しだけ溜飲が下がりました。
今年の汚れは今年のうちに
心の汚れははき出して浄めましょう。
すべての存在に天界の最高最善の愛と光を
慈愛と博愛を