この寒空の下で、怪我していたり病気のネコちゃん達に遭遇することが多くなり、心を痛めております。
足掛け5年、餌をあげている公園のハチワレ「男爵君」は以前は食いしん坊でどっしりとした体格の子でしたが、最近ますます痩せて骨ばってしまい、歯がない口からよだれを垂れさせ続け、毛づくろいができないためにかつて真っ白であった毛が泥で汚れ、見るも哀し気な姿になってしまっております。何度も捕獲保護を試みても、するっと逃げられてしまい、もう諦めてサプリメントと抗生剤を一番良いウエットフードに混ぜて与えるしかありません。
その公園には、背中の一部を怪我したままのハチワレ「ママちゃん」と喘息のような息をする三毛猫「ミーちゃん」もおり、そこに行くと辛い気持ちになります。
また昨晩は、玄関前で3年余り毎晩待ち伏せをしてくる、エンちゃんの顔によく似たグレーの「エンタロウ君」の左の額の皮の一部がはがれ落ちており、驚いて捕まえようとしましたが、この子もまったく捕まりそうにありません。
ネコベテランのMさんの解説によるとテリトリー争いで引っ掛かれて膿んで腫れていたものが破裂して、皮がはがれたのでしょう、ということでした。
この子も急いで抗生剤を与えて様子をみることに致しました。
こんなことばかりを目の当たりにし、つくづく、外にネコはいてはいけない、と思います。
岩合光昭さんの「世界ネコ歩き」もいっさい見ないことに致しました。
ずっと以前は、ほのぼのとした牧歌的な風景の中でゆうゆうと自然体で過ごしているネコちゃん達の映像を見て素晴らしい、と思っていたのですが・・・
私はこの方が、2回、ネコ活動のTNRについて非難されたことを聞いた時は、耳を疑ってしまいました。
一度は「ネコ歩き」の番組のナレーションで、もう一度はバラエティ番組内で「保護団体が野良猫を不妊去勢するなんて止めて欲しい、野良猫が減るのは困る・・・」のようなことをおっしゃっていました。
あの方の撮る幸せな野良猫なんて、数万匹の中の一匹くらいでしょう。しかも番組で出てくるネコちゃん達は半分飼い猫のような安全で保護されているような場所で食べるものにも困らないような子ばかりです。
事前調査で幸せできれいな状態のネコがいるという情報を聞いて、打ち合わせをした上で撮影しているはずです。
いわゆるヤラセです。
その他大勢の人間に排除されて行き場のない、さ迷うネコのことなど見てもいないでしょう。
または知っていても知らない振りをしてスルーしているのかも知れません。
ネコベテランのMさんも、
「ネコをビジネスとして捉えている、野良猫が減ったら自分の被写体が減るから困るのでしょう」
とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。
私はなぜ、ネコ保護団体の方々が岩合さんの言動を非難しないのか、とても不思議に思えます。
もしかしたらNHKがSNSなどを見張っていて、岩合非難をつぶしているのかも、と疑ってしまいます。
もうノラネコは見たくありません。
しかし、なんとなくこれからの10年間以内でノラネコと呼ばれる存在はいなくなるような気がします。と言いますか、強く望み、天界に願っております。
エンちゃん&ジェルちゃんは幸せです。たとえ室温10度以下の部屋にいるとはいえ・・・