jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

クレオパトラの恋



クレちゃん(クレオパトラ)の前世のヴィジョンが見えて参りました。


「時は中世の英国。貧しい大家族の農民の長女であったクレアは、勉学で出世をし、一家を支えようと決心をして、家の仕事のかたわらで、独学で勉強に励みます。

その結果、奨学金を得て教員養成学校のような学校に進み、その後、奨学金を返さなくて良いという条件で貴族の寄宿学校の教員になります。

そこでひたすら真面目に教鞭を取り、寄宿生の生活指導も任され、数年後には自分にも生徒にも厳しく、皆から畏怖されるようなベテラン教師になります。

イメージとしては、「アルプスの少女」に出てきたロッテンマイヤー女史のような女性教諭です。

  
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クレアは判を押したような毎日を送っておりました。給与は昇給し、あっという間に奨学金も返し、郷里にも十分な仕送りができるようになり、郷里の親族一同からも尊敬される立派な女性へと成長しました。

しかし、単調で、なんともつまらなくて砂を噛むような日々をやり過ごす毎日でもありました。

そんなある日、寄宿舎に生徒の家族を招く一年に一度だけ催されるパーティが開催される日がきました。

そこで、クレアは心を揺すぶられるような運命の出会いをしてしまったのです。

そのパーティの最中、クレアの担当クラスの男子生徒ファルの兄、ルースが、クレアに挨拶をしてきたのです。

クレアは生まれて初めて見るようなキラキラと輝くふんわりとした巻き毛の金髪と大きく憂いに満ちた長いまつ毛に彩られた青い瞳を持つ、いかにも育ちの良さそうな気品あふれる青年ルースに、あっという間に恋の魔法に掛けられてしまいます。

いつもは堂々と威厳あふれた姿のクレアでしたが、この美しい青年ルースを前にすると、恥ずかしさのあまりに顔も挙げられず、挙動不審な行動を取ってしまいます。

担当教師の不可思議な行動にすぐに気が付いたのが、ルースの弟である教え子ファルでした。

先生思いで優しいファルは、クレアが兄ルースに恋に落ちたと気が付きます。

そのパーティの終了後、ファルは奥手でシャイなルースをクレアに紹介し、なんとか二人の仲を取り持とうとします。

しかし、そんなファルの申し出に、かたくななクレアは「ルースに対してはなにも思ってもいない、関係ない、変なおせっかいは止めなさい」と自分の思いをひた隠しに隠し、ファルの努力を拒否してしまいます。

クレアは、そのパーティではいつもより油断していて感情が緩くなっていた自分を恥じ、思いや感情にふたをし、今までの通り以上に厳しくストイックな生活を貫こうとします。

クレアは幼い頃から、自分は勉学で出世し、一家を豊かにするまで支えようと決意していた事を再度、思い出したのでした。

自分より下の弟や妹達の幸せを最優先し、皆を結婚させるまで仕送りを続けないといけない、と分かっていたからです。

そして自分が結婚をして幸せになるということは許されないことだと、考えないようにしていました。

また自分が農民の出身であり、上流階級に所属するルースに対しては大きなひけめを感じてもいたのです。

単調な時は流れ、ファルも学校を卒業し、噂でルースがフランス貴族のお嬢様と貴族の一族同士の政略結婚で結婚したということを聞きます。

かたくなに心を閉ざしたまま、クレアは年を取り、その後、学校長にまで上り詰め、立派に弟や妹達を社会に送り出した後に、晩年はカトリックの教会の修道女となり、最期はシスター達に看取られて静かに生涯を終えました。


そんな真面目で尊敬に値すべき、しかし、自己犠牲を払った生涯を送ったクレアは、今度地球に降りて行くとしたら、そんなに苦しまなくても良い猫ちゃんに生まれ変わることを決意します。

そして、自分と似たような思い癖を持つ方の側に仕え、心を溶かしてあげようと願ったのでした。


クレアはクレオパトラ、通称クレちゃんという名前を頂きました。

時々、口をぐっと噛みしめ、真面目な表情をします。

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その顔は「ニャロメ」にも見えます。

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 美青年、ルースは実はクレアにはほのかな好意を抱いていたのです。しかし、かたくななクレアには歯が立ちませんでした。

今回も以前のままシャイで奥手なホルスになりました。マザコンでしたが、その母イシスに早く自立するように、と早々に先立たれてしまいました。

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ルース(ホルス君)とクレア(クレちゃん)の恋のゆくえは微妙です・・・


教え子の思いやりに応えてあげられなかったクレア(クレちゃん)は今回こそ、慈愛の心を持ってかつての教え子ファル(ファラオ君)を守って大事にしてあげようと決意しています。

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           (しましまアンモナイト・ハート)

              続く・・・























          かつては猫嫌いでしたね・・・


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