先日、ふっとあるヴィジョンが見えました。
江戸時代の田園風景のような中に、赤い着物を着た小さな女の子がこちらに背を向けて
あぜ道のようなところにしゃがみこんでおりました。
髪を芸者さんのようにきれいに結い、かんざしを挿している姿は、子どもながらちょっと妖艶な感じもありました。
「どうしたの?」と声を掛けて近づいていくと、その子はふっと後ろを向いたのです。
こちらをじっと見つめるつぶらな瞳は、真ん丸などんぐりのように印象的でした。更に真ん中には、小さなピンク色の鼻、更にふわふわとした縞模様のあるグレーの毛が生えておりました。
人間の少女の身体にサバトラの仔猫ちゃんの顔がくっついている不思議な少女でした。
そのヴィジョンはふっと消えてしまいましたが、これはきっと私の前世と今の現状へのヒントであるな、と感じておりました。
今、こんなにたくさんの仔猫ちゃん達を保護し、その里親探しを必死になって行っているのは、きっと過去世でも同じようなことをしていたからでしょう。
ある時は江戸時代の遊郭の女衒として、貧しい農村の小作人の子達を買い、江戸に連れてきてきれいに仕上げてから、遊郭に売り飛ばしていたのでしょう。
その時のやるせなさや強い最悪感、そして魂の記憶が、今現在、なんとか猫の子ども達を助けてあげたい、という思いとなり、今の状況を引き寄せているのでは、と感じます。
毎日、仔猫ちゃん達のことを思うと胸がずきずきと痛みます。
母猫を探す時の悲鳴にも似た鳴き声を聞くとたまらなく辛くなります。
きっと母と娘を引き離していた時、同じ思いをしていたのだろうと思います。
本当に少しでも小さな命を助けてあげたいものです。
きっとこれが私の生きている意味でもあると思います。
贖罪の日々です。