昨晩、ふっと何気なくつけたテレビで、「髯男爵」の山田ルイ53世さんと「ざんねんないきもの事典」の監修で有名になった今泉忠明さんとの対談がやっていました。
お二人ともとっても穏やかで温かく優しいオーラとエネルギーを発していらして、こちらの心まで温かくさせてくださいました。
山田さんは活発で成績優秀でスポーツ万能であったにもかかわらずちょっとした失敗で、中学2年生から6年間も引きこもっていらしたそうですね。
ひきこもりというものは、人間界的には、ドロップアウト、脱落、転落人生、負け犬とかネガティブに捉えられてしまいますが、引きこもっていられる時間というのは、天界から観ると珠玉の時間であり、ギフトであると思います。
それは暗闇の中で心は鬱々と悶々とはしますが、ひたすら自分の内面を深く深く見つめてじっくりと、実は生まれ変わりを含めると何億年も生きている魂の内部まで自己分析ができる時間でもあります。
しかも、周囲には、ちゃんとそれができるサポート体制が不思議と出来上がっているのですよね。
だいたい、引きこもれる方のお宅はまあまあ裕福であったり、ご家族は知性も品性もある理解のあるご両親や兄弟であったりします。
周囲は、困ったもんだ、と言いながらも、決して本当に困ったりはしていないのです。
引きこもれるのは、ある程度豊かで余裕のある人にしかできない特権でもあります。
もし、ここが貧しい国であったら、日々とにかく働いて食べていくことだけに必死で精いっぱいで、うつ病になることすらできません。
引きこもること、イコール 死ぬことです。
生物学者の今泉先生も、動物には引きこもりはいない、引きこもったら死ぬだけ、引きこもりは頭が良すぎる人間だけの特性とおっしゃっていました。
しかし、レールを敷かれたような普通の人生から外れて、自分自身を魂の奥底までも深く深く見つめ、リセットしてから、スペシャルな人生を歩んで行けるなんて、なんと最高な人生かと思います。
普通に学校を出て家を買って、子どもを育てて、ご近所づきあいをして・・・というような標準的な人生も、幸せそうで素敵ですが、苦しみもがきながらも、高等遊民のように引きこもった後で、慈愛に満ちた目で苦しむものを見ることができるのも、素晴らしいと思います。
天界のマスター達によると、引きこもってそれを後に克服できた人間は、天界へのゴールが近い、とおっしゃっています。