あいにく連休にもかかわらず、非情なほどの大雨で人も動物さん達も陰々欝々と致します。
これも地上を浄めるための水の浄化であるとは思いますが、もうそろそろご勘弁を、と願います。
昨晩から朝にかけて、こちらではまるで滝のような大雨が容赦なく地面を叩きつけておりました。
外にいるネコちゃん達の餌が濡れてしまい、連日大変です。
人間は乾いた場所に戻れますが、外にいるネコちゃん達は濡れたまま濡れた地面の上にいると思うととても気の毒になってしまいます。
私も毎晩滝行を強いられているようで、最近増えた餌の場所のおかげで4時間にもわたるの餌やりの後は、骨の髄まで濡れそぼって夜中に戻って参ります。
玄関まで降りてきて迎えてくれるエンちゃん&ジェルちゃんの底抜け無邪気な明るさが唯一の救いと癒しです。
しかし、このくらいの体に受ける苦行なら、私の以前受け続けてきた精神的な苦しみにくらべたら、どうということはないとつくづく思えて参ります。
最近ふと、周囲ではなんの苦労も知らず、ぬくぬくと暮らしている人が多いと見受けられるのですが、それで本当に良いと思っているのですか?と訊ねたくなってしまいます。
きっと魂が若すぎて気が付かず、誰も注意してくれるものもいず、現状で満足して時を無駄にやり過ごしているという人達が、いかに多いか・・・
天界はすべての人は公平であるおっしゃっています。
親の経済力に頼って何不自由なく苦労知らずで生きてきて、少しでも不平不満があるとすべて親や環境のせいにしている方々。
やはり親たちはそれで子どものためには、それで良しとしてはいけない、と天界が度々親たちにサインをくださいます。
苦労は買ってでもしなさい、と昔の人は言っていました。
それは真の言葉だと思います。
人生の最初の若い時に苦労をして、苦しみや痛みを覚えて、魂を磨いておけば、魂のキャパシティが大きくなり、後半の人生になったら、人にも動物さん達にも優しくなれて
自らも精神的にも楽になって過ごすことができるはずです。
それが反対に、親が子を大事に大事に苦労させまいとして、甘やかせてしまったら、子はそれを当たり前としてしまい、世の中に出ても打たれ弱くなり、すぐにうつ症状を発症したり、引きこもってしまったりします。
前職でも面白い?エピソードがありました。
私の担当していたグループに超賢い大学を出てからエリート企業に就職をし、そこから転職をしてきた鳴り物入りの、見た目もいかにも育ちの良さそうな青年が入って参りました。
人事の方の超お気に入りで大事にするようにと言われ、入ってすぐからお世話をさせてもらっていたのですが、青年は実はこの会社は見た目よりも過酷な職場であることに気が付いたようで、新人歓迎会を終えると、すぐに休みがちになってしまいました。
ある日、連絡もなく出勤してこなかった為に、上司の指示で実家に電話をするとなぜか青年の父親が受話器を取りました。
「○○さんはいらっしゃいますか?」と訊くと、品の良い声のお父さまは「ちょっと待ってください」と受話器を置いたままにし、「○○ちゃん、会社からお電話ですよ」と呼び掛ける声が聞こえます。すると受話器の向こうから「具合が悪いから病院に行ったって言っておいて!」と別の部屋の中から叫んでいるような声が聞こえて参りました。すると受話器を取り上げたお父さまは「病院に行ったって言っておいて、と本人が言ってます」と罪なき素直なお父さまはいかにも世間知らず的な対応をしてくれました。あきれ果てて何も言えず、そのままの内容を上司に伝えると、そのやり取りを耳をそばだてていた職場全体にしらけた苦笑がさざ波のように広がり、その青年を推していた人事の女性を蒼白にさせる事態となりました。
そのエピソードは私の中で、どんなに裕福で良い家庭でエリート教育をされて良い大学を出てた人でも社会に出たら、そういった純粋培養的な要素はその人に反対の作用をするかも知れない、と気づかされた分かり易い教訓でした。
多くの親たちは我が子に対して、もっとこうしたら良かった、自分の育て方が悪かった、と罪悪感を持っています。
それによって大人になって挫折しつつある我が子の責任を取るべく、更に囲って世間の荒波から守ろうとします。
天界の法則では、大人になって挫折して引きこもっているような子でも、子育ては遅くない、ライオンの親が大きくなった我が子を崖から突き落とすように、突き落としなさい、と言っています。
突き放す=解放する
お互いに自由になる、ということだと思います。
親が自分のせいで我が子を弱くして駄目にしてしまった、と後悔して反省していたとしても、まだ子どもは成長する過程の途中であり、やり直せるするチャンスがある、というのです。
子どもは親の年齢に達するまでまだまだ時間もチャンスもあります。
いくらでもやり直せるのです。
それを親がそのチャンスの芽を摘み取ってしまったら、それも親の責任であります。
子どもは親と一緒にいる以上、ずっと親に依存し執着し、すべてを親のせいにして過ごしてしまいます。
そして親が先に死んでしまった後、子どもは責任追及する対象がいなくなり、次は社会のせいにするでしょうけれども、生活を立て直す力がなく、悪化した人生を生きていかなければなりません。たいていが少しばかりの遺産を食いつぶし、その後は幸運であれば特別養護老人ホームに入るのでしょう。(そういう多くの例をホーム勤務の方からよく伺います)
人は親の遺伝子の影響、家庭環境子育て方の影響は1割から2割程度だと発達心理学でも学んだことがあります。
あとはその人の魂が生まれつき持っているものであり、ほとんどは自己責任であるということです。
優しい天使系の親御さまは、子どもはすべて自分の責任である、こうなったのはすべて自分の遺伝子や育て方が悪かったとご自分を責めがちです。
しかし、そう思えたなら、その時から子育てをやり直すべく、突き放すべきだと思います。
異常な擁護は、相互依存となり結果は最悪です。
子どもの中に親を磨く為にルシファーが入り、親を言葉の暴力で責め倒そうとします。
親の弱点である、子どもの頃、もっと大事にしておけば良かったという罪悪感である、昔の古傷をナイフで突き、切り開くように責めるのが、ルシファーの常とう手段です。
そうすれば、親はもっと子を甘やかし、お互いに地獄界におとしめる、それがいつものやり口です。
その誘惑に負けてはいけない、と天界のマスター達は申しております。
心を鬼にしてでも、子を突き放しなさい、それがすべて子のためであるのだから、と申しております。
続く・・・