数日間はHさまご夫妻のお車搬送の大活躍の日でした。
先日、捕獲された大きな雄猫「はやと君」を大西動物病院さんにお迎えし、リターンと、その引き換えに、その「はやと君」に噛まれて怪我をしていた長毛茶色の「チャー茶君」をお連れし、一泊入院させそしてお迎えに行って参りました。
帰ってきたチャー茶君は、お尻を丸刈りされて「クレヨンしんちゃんのお尻のよう」、とHさま奥様が笑っていらっしゃいました。
チャー茶君は、お尻を2か所噛まれていて縫われるという、結構な大けがでした。
保護主さんは、九州訛りのある人情のある奥様で、反対する頑固なご主人を制し、チャー茶君を今後は家の中に入れてしばらくはケージで飼うことを決めてくださいました。
(ケージを組み立てるのに、Hさまご夫妻とかなり大苦戦、大奮闘致しました)
しかし、加害者である「はやと」君に対しては敵視し、これからも追い払うつもり、とおっしゃっておりました。
私はどちらかというとその加害者「はやと」君がとても気になり、同情してしまいました。
はやと君は、ご近所のアパートに住む、高齢の女性がお世話をしていたようなのですが、その女性は生活保護を受けてデタラメな生活をしている方で、はやと君を飼っている、と言いながらもフードをちゃんと与えておらず、はやと君は仕方なく近所をうろつき、フードを分けてくださる方のお宅を探し求めて、少しずつもらっていたようです。
そして霊園で捨てられていたチャー茶君がその近所まで流れてきたことを不服に思い、自分のテリトリーを守り抜くために、戦っていたようなのです。
それは去勢されていない若い雄猫であったら当然の行為でしょう。
もともと去勢されていたチャー茶君は弱く、すぐにやられてしまったようです。
それをチャー茶君を気に入っていた、九州訛りの夫人が怒り、私に「はやと」君を捕まえてやっつけて欲しい、というように依頼の電話を掛けて来られたのでした。
私は例によって
「捕獲して去勢手術のお手伝いはできますが、どこかに連れていくことはできません」
とお伝えしました。
すると九州訛りの夫人は「それでもよかんことです」とおっしゃった為に、捕獲器をお貸しし、大食いの「はやと君」を捕まえて頂きました。
はやと君の飼い主の女性は現在、入院中でいないことを良いことに、捕獲作業が進み、今回はやと君を捕まえて頂けました。
しかし、チャー茶君は暖かいおうちの中で保護してもらえますが、勢いを失った「はやと君」の今後が案じられます。
天使ラファエルに、はやと君の今後を託しました。
そして、Hさまの奥様に子ども服をアレンジして頂き、エンちゃんのエリザベス服を作って頂きました。奥様は手先が器用なマルチの天才だと思います。
(私の前世のひとつ「吉原遊郭」で私が雇われ女将であった時に、遊女さん達の手習いである三味線のお師匠さんであったHさんが見えました。その時も私のことを案じてお世話をしてくださっていました)
エンちゃんもお腹を搔きむしることが少し減ってきたように思います。
今まで、外に行きたがってストレスが溜まっていたエンちゃんですが、ベランダをプレイルームにしてから、そこで思いっきり太陽光を浴びてのびのびとするようになり、私への一日3回以上あった散歩要求がなくなりました。
これで私のストレスも少し減りました。ジェルちゃんもご相伴に預かり、一緒にビーチで日光浴をするように伸びて日焼けし、ますます茶色が濃くなっています。