jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

丸洗いの日・聖フランチェスコ記念日

今朝は真夏のような暑さと、秋特有の乾燥した空気で気分も上昇ハイになり、思いっ切り大掃除と洗濯と、満月の日にできなかった換気扇のまるごと洗浄を致しました。

 

ちなみに換気扇というのはあまりお掃除をする人はいないようですね。たいていが一年に一度の年末の大掃除の日にいやいや重い腰を上げておこなうくらいのようです。しかし、一年に一度ですと積り積もった油汚れやほこりでガチガチに固まった換気扇の洗浄は容易ではありません。

 

私はエネルギー的にも空気が滞るのが嫌で一年中、3か所の換気扇を微量に回しているために、常にそこが気になりひと月に一度は丸洗いしたくなります。アイデア商品で、断熱段ボールの素材で使い捨て換気扇ができないかなー。またはダスキンさんみたいに一か月に一度、専門家が来てくれて全取り換えするビジネスがあったらヒットするだろうなーと漠然と考えております。世の中は面倒くさがり屋の人ばかりですから、そんなビジネスは穴場でしょうね。といっても自分が立ち上げるのは面倒くさい、結局、ひとりこつこつと換気扇洗いをしております。

 

そして、昨晩は、ようやく、その汚れが気になっていた「モーセ君の丸洗い」が念願かなって実現致しました!

 

これまでのネコちゃんでも見たこともあったこともないほど、べとべとに汚れ切って腐敗臭を発しているモーセ君をチャネリングしていたところ、

 

「いわゆるごみ屋敷に住んでいた、だらしなくも人の良いおじいさんが出入り自由のネコを何匹か適当に飼っていて、そのうち皆、病気で死んでしまったり、生き強い何匹かのネコはどこかに出ていってしまった、その中で大人しいモーセ君だけが、大好きなおじいさんと共にひっそりと生きていた、しかし年老いたおじいさんが最近、孤独死をしてしまったため、モーセ君はただおろおろとおびえながら、死んだおじいさんの側でずっと寄り添っていた、そのうちに大家さんや近所の住人が死臭に気が付き、警察を呼んだり検視官が来たりしているうちに部屋の中にネコがいるのを発見し、外に追い出そうとしたがうずくまって動かなかった為に、しかたなくそこにあった毛布に包み、近くでネコの餌が置いてあった場所を思い出し、そこに置いておけば誰かが拾ってくれるだろうと考え、そこに毛布ごと置いていった・・・しかも台風の大雨の降る中で・・・」

 

そんなヴィジョンが現れて参りました。

 

モーセ君は他の白血病を持ったネコに噛み付かれてうつってしまったのでしょう。皮膚のあちこちに噛まれたような小さい穴が開いていました。

 

そのモーセ君を松本さんと私が拭いても拭いても一向にきれいにならず、歯を抜いた後に垂れてしまうよだれと汚れが混じった液体でひいているタオルが真っ黒に変色してしまうのでした。

 

ネコを洗ってくれる動物病院に問い合わせたところ、やたらとビジネスライクなしゃべり方の獣医さんが、暴れるだろうから麻酔を打ちます、それは別料金で、と言われ、嫌な気分になりました。

 

そしてふと、そういえば最近ボランティアでよく訪ねてきてくださる女性がお近くにお住まいであり、玄関まで来る外ネコにフードを与えている、ということを思い出し、おうちのシンクを貸して頂けないか、だめもとでうかがってみたところ、すぐに快く承諾してくださり、昨晩、お宅に伺ってモーセ君を丸洗いさせて頂いたのでした。

 

そのお宅は、無駄なものが一切ない、シンプルかつ清潔そのものの、広々としたお宅で感心しておりました。

 

最近、ものを極力持たない、シンプルライフをされるが増えていますね。

 

その反面、ものをため込む人も、同じ数だけいるようで、極端な構図が現れます。

 

やはりものがないお家にお住まいの方はエネルギーも軽く発想も軽やかでフットワークも軽く、そしてこだわりも少なく柔軟性がありますね。

 

汚れ切ったネコを、食事を用意する台所で洗っても良いとおっしゃってくださる方はそうそういらっしゃいません。

 

そこで、松本さんと二人がかりでモーセ君を洗わせて頂いたのですが、モーセ君は案じていたよりもずっと静かで大人しく、まったく暴れることもなく、脱力して身を任せてくれて、信じられないくらいに良い子でした。

 

私の部屋に来た、歴代の子ネコ達は全部私が洗ってノミダニ取りをしてたのですが、こんなに大人しい子はエンちゃん以来です。首根っこを掴まれたエンちゃんは洗っている間、死んだふりをしていたのか、脱力し切ってだらんと頭を下げて、全身がびよーんと長ーく伸びていたものです。

 

モーセ君を洗っているとどんどん毛が抜けてしまい、かなり剥げた箇所が現れました。きっと長い間、口内炎のために毛づくろいができず、放っておいたところが毛玉ができてしまい、抜けてしまったのでしょう。

 

洗っているとお湯が茶色となり何度流してもなかなか茶色の水が抜けませんでした。

 

ようやく洗いあがると次はドライヤーも貸して頂き、乾かしたのですが、モーセ君はまったくその音も怖がることなく身をゆだねきっておりました。

 

本当になんという良い子でしょう。

 

まるで天使そのもののネコちゃんです。

 

こんなに良い子が白血病であるが故に、ケージから出すこともままならず、気の毒な限りです。

 

しかし、モーセ君は自分のことを悟っているかのようで不平不満の声をあげることもなく、出されたものを全部平らげて、排泄も完璧、まったく暴れることもせず、ケージから出せとも言わず、なでるとすりすりしてきて、ゴロゴロ言い、両足をふみふみし始めます。

 

モーセ君を見ていると感動すら覚えます。

 

これまで悲惨極まりないヘドロの沼のような棲み処で亡きがらに寄り添って長い間飲まず食わずの飢餓状態で誰かがくるのを待っていたのです。

 

こんな良い子が他にいるだろうか、と思えて参ります。

 

飼っていたおじいさんは、生前、無条件で甘えてくるモーセ君を相当可愛がっていたのでしょう。

 

そう思うと、捨てたやからが、近くの竹林や畑の中などに捨てずに、私の餌場にモーセ君を置いていってくれたのは、亡くなったおじいさんの計らいではないかと思えて参ります。

 

こんなに優しくて可愛く素直な良い子ですから、飼ってくださる方を探したいものです。

 

ネコ初心者でもまったく問題がないと思います。

 

白血病以外はまったくの健康体であり、静かで穏やかな平和主義な優しい癒しの子です。

 

残りのネコ生を愛して可愛がってくださる方と共に過ごして頂きたいと願います。

 

どなたか聖なるモーセ君の家族になってくださいませんでしょうか?

 

奇しくも本日は聖フランチェスコの記念日です。

 

聖フランチェスコよ、モーセ君に愛する家族を!

 

背中のはげが哀愁を漂わせます

悟りの子