続く・・・
他にもネコ関係ではたくさんのことがありました。
最近、こちらに保護しているゴンタ君が、ものすごく意味ありげな瞳でこちらをじっと見つめてくるのを感じ取っておりました。
ゴンタ君は元いたごみの集積所のような家に帰り、おじいさんと一緒にいたいのかも知れない、と感じます。
いつも私が帰った後、扉を頭突きして、脱走を図っているのを後ろで感じます。
一度だけ、扉を突き破って一階まで脱走したことがあります。
そして胸騒ぎがあり、ゴンタ君を保護したお宅に行って参りました。
まず貸してある捕獲器を見ると、ごみの中に埋もれており、お願いしていた「母ネコの捕獲」はまったく無視して放っておいている状態であると見えました。
仕方なく捕獲器を持って帰ろうとすると、搬送をお手伝いしてくださったボランティアさんが、
「屋根に子ネコが3匹いますよ」
と驚愕の報告をして参りました。
ボロボロの穴あきの屋根を見上げると・・・
いました・・・
小さい黒い顔が2匹、ちょろっとこちらを見下ろしています。。。
なんということ・・・
去年、全部こちらで保護したはずなのに・・・
急いで、ゴミ袋が高く積み上がり土埃まみれの階段を上がり、Mさんのお部屋にいき、呼び掛けてみると返事がありません。
いちかばちかで、扉を開けると、ガタガタと音を立てながらも、開いたのでした。
扉は外れてしまい修復不可能になりました。。。
中を恐る恐る除くと、異様に真っ白く大きなダブルの布団の中から
「何か御用ですか?」と声がします。
「どうしたのですか?」と聞くと、
「具合が悪くて寝ています」
とお返事があります。
もしかしてコロナでは、と思い、「大丈夫でしょうか?」と聞くと「大丈夫だ」とおっしゃいます。
「子ネコが産まれたのですか?」
と聞くと、「母ネコがどこかから連れてきた」
とおっしゃいます。
なぜ教えてくれなかったのですか?と聞くと無言のまま・・・
下の大家さん(同じくごみの集積所のような家に住む。家の壁はツタが絡み放題で草ぼうぼう。息子が一人、汚れ切った服を着て以前出てくるも、暴言を吐いてきた輩。どうしようもない人種たち)に思わず詰め寄って聞くも、
「はいはい・・分かりましたよ」
と言って扉をばたんと閉められました。
思わず倒れそうになりました。
また最初からやり直しです。
またポツリポツリと話してくれたMさんによると、
「去年の10月頃に子ネコが3匹、母ネコと共にやってきた。さくら耳のネコもたくさん来ている。顔に腫瘍のある、未手術の雄ネコに、手術済みだけども、下半身の毛が抜けてしまっているネコも来ている。動物病院の手術のせいで、皆病気になったに違いない・・・」
とのこと。
電話番号をお伝えしていて、何度もやり取りをしているはずなのに、なぜに教えてくださらなかったのか・・・
信頼されていないのでしょうけれども、そのまま放っておいたら、ネコはどんどん増えてしまいます。
今後、Mさんの体は衰え、そしてそのアパートもいつ崩壊してしまうか分からない状態です。
Mさんは無責任なまま、世捨て人としてこの世から消えたい人なのです。
それは本人の自由意志であり、なにも口出しをする権利もありません。
しかし、残されたネコ達は一体、どうなるのでしょう。
自分の死後のことなど、まったく考えていないMさんです。
前回もネコのことはすべてこちら任せでありました。
フードだけはちゃんとしたものを与えてくださっているようで、痩せているネコ達はいません。
こちらのゴンタ君も、あのゴミの中から救出されたにも関わらず、毛並みがとてもきれいであり、一番の健康体でした。
一方で、同じ時期にやってきた養豚場から救出された茶白のチャー君の方は、腎臓が悪く、慢性の鼻炎がなかなか良くなりません。
先日、チャー君をおおにし動物病院にやっと連れて行くと、以前よりは腎臓の値は良くなっていましたが、鼻炎が治っていなく、何本も注射を打ってもらいました。
この子達の行き先もなんとか決めてあげたいものです。
Mさんに関しては、民生委員さんと市役所の職員さん達が今後、訪問を続けてくださることになりました。
天界のヒーリングを送っていると、数日後、Mさんはしゃきっと歩き、しっかりとした口調になっていました。奇跡の復活を果たしました。良かった・・・
Mさん宅の3匹の子ネコと母ネコ、そして父ネコの捕獲作業はまだまだ続きそうです。