本日、8月8日は、「世界猫の日」であり、ハチワレネコの日、であるそうです。
ここ最近、ハチワレネコさまにとてもご縁があります。
まずは6年前に出会った
「ホワイト・イーグル」君。
元団地で飼われていた左前脚を大けがをしていた白黒ハチワレ君。
一年間の治療の末、最終的には、左前足を断脚し、淡路島の生徒さまのお宅で幸せな余生を過ごしてくれました。
現在老衰のために末期を迎えています。
「怪我ネコ、ハチワレ君」
ネコボランティアさま方が3年前から、この子の怪我を見知っていて、なんとか助けようとしていたそうですが、どうにも捕まらないまま、悪化したり治ったりを繰り返していたそうです。
満を期してSave The Catsさまと捕獲に成功致しました。
現在はボランティアさまのお宅で静養中です。
そして、
最後に公園ハチワレネコの我が男爵君。
ずっと以前から、目やにとよだれが始まり、あらゆるサプリメントを与えておりましたが、よだれが酷くなり、なんとか捕まえて治療をしてあげたいと、捕獲を試みておりました。
約一年間の捕獲の試みの末、ようやく昨日、捕まえることに成功致しました。
捕獲器を置いても、男爵君は、その前に居座って、ご飯を出してくれるのを根気強く待つ子で、こちらが根負けしてあげてしまっていたのでした。
洗濯ネットや大きいバスタオルでもダメで、遂に大きいゴミ箱を横に倒し、その中にフードを入れて、入ったところを金網で捕まえる方法を試みておりましたが、それでもするっと逃げられてしまっていたのでした。
しかし男爵君はひどい状態にもかかわらず、食欲旺盛で、生きる気力がみなぎっている子でありました。
最近は私の餌やりの公園には現れず、あるお宅の庭を陣取っているとのことでした。
それが、一昨日は、なぜか、行動範囲を広げ、私の別の餌をやっているお宅の庭に男爵君が現れて、初めて目撃した方々の度肝を抜いてしまったそうです。
こんなによれよれで汚れ切ったネコは見たこともない・・・と皆さんおっしゃり、私になんとかして欲しいと頼んでこられました。
私は男爵君の捕獲は最近は諦めがちで、もう野で自然に最期をまっとうしてくれたらいいのかも知れない、と思っておりました。
男爵は、人間にフードはもらってやっても良いけれども、絶対に捕まるもんか、という威厳あるオーラを振りまいている方でもあったのです。
あきらめ気味ではありましたが、ご近所さま数人に頼まれた為に、ちょうどいらしたSave The Catsさまと、男爵にフードを与えていらっしゃるMさんを助っ人に呼び、3人がかりで、挟み撃ちで捕まえようとしましたが、やはり男爵君は、最後の気力を振り絞ってするっと逃げてしまい、車の下に潜り込み、その後、掻き消えるように消えてしまったのでした。
私が捕まえるのを瞬間にためらったせいかも知れないと反省致しました。
その後、思考を変えて、男爵が優しい方のお宅で日向ぼっこをして余生を穏やかに過ごしているイメージを持つことに致しました。
するとなんと、数時間後、男爵君は、私の餌やりの公園で私を待っていたのでした。
一か八かで、捕まらなかったら彼の自由意志に任せよう、もし捕まるのだったら、ひとさまの手を借り助かりたいのだろう、と思い、男爵が地面に置いた美味しいフードを夢中で食べているところを、置いておいた大きなゴミ箱をそっと背後から、被せてみました。
すると彼は長い尻尾をすっと引き寄せて、すんなりとゴミ箱の中に収まってくれたのした。
悲願が達成した瞬間でした。
その後、どうやってゴミ箱の中に収めようかと考え、やはり置いておいた金網を、地面からゴミ箱の蓋のところに差し入れ、入り口を閉じ、そしてゴミ箱を裏返しにして、なんとか、彼をお縄に致しました。
男爵君は意外にも素直に大人しく騒がずに受け入れてくれました。
その後、彼をどうしようかと・・・
まずはお優しいMさんのお宅で一晩過ごしてもらうことに致しました。
男爵君はゴミ箱の中に収まっても、構わず、食欲旺盛で、与えたミルクをがぶ飲みしていました。
翌日、あちらこちらの動物病院に電話をして、受け入れてくださるか訊いたところ、どこも予約がいっぱいで空きがなく、最後に、なんとあのホワイト・イーグル君が最初に入院した「しみず動物病院」さんだけが空いており、受け入れてくださったのでした。
しみず動物病院の院長先生はとってもお優しく、男爵君を受け入れてくださいました。
現在、行き場のない7匹のネコちゃん達も病院内で保護していらっしゃるとのことで、ますます院長先生の慈愛度が高まっていらっしゃると感じました。
男爵君は、ネコエイズを持っており、その影響で口内炎を発症していたようです。
歯が悪いせいで、栄養が摂れずに、腎臓が弱っていて、貧血状態でもあったようです。
それ以外は特に問題はないとのことでした。
この子は推定15歳くらいだそうです。
最期の日々、なんとか穏やかに幸せに過ごして頂きたい。
それだけを望みます。
彼を穏やかに受け入れてくださるご家庭はないかと・・・