毎日、猫活動をしていると嬉しいことも辛いことも、瞬時に両方襲って参ります。
素晴らしい里親さまに巡り会えて一瞬、最高に嬉しく有難く思い、輝く未来と光が見えた直後に、ずしっと、猫を逃がしたとか、怪我病気の外猫がいるとか、辛い話を聞かされ、深い闇の中に突き落とされ、心が重くなるということを繰り返させられております。
これも天界からの試練であるとは思いますが、結構、こんなことばかりです。
感情を揺さぶられても、それに動じないように、自身をコントロールする練習をさせられているのでしょう。
これまでの人生経験の中で、たいていのことでは動じない、厚かましくずうずうしい人間になってきており、どんなことが起きても冷静に対処できる、と自分では思い込んでいたのですが、やはり自分の一番の弱点である、動物さんのこととなると、まだまだ心が揺さぶられ、言動までがおかしくなってしまいます。
ルシファーちゃん達から、いつも一番の弱点を突かれて、磨かれています。
先程も、ボランティアの「ねこだいら」さんから哀しいお話を聞いて心が痛みました。
「ねこだいら」さんが見掛けてお世話した外猫ちゃんが、蚊に耳を刺され続け、そこが化膿し、ハエが卵を産み付け蛆がわき、酷い状態になっていたそうです。
その子をねこだいらさんが早朝5時から、毎日毎日捕獲を試みていたそうなのですが、どうしても警戒されて捕まらず、最後は弱り果てたところで捕まえたそうです。
保護して病院に連れて行くと、蛆が脳の中の方までわいており、獣医さんが頑張って200匹以上取ってもとっても出て来て、もう対処の仕様がなく、結局安楽死を選択することとなったそうです。
そのまま保護しても苦しい状態が続き、家の中で保護しても蛆が繁殖してしまう為、究極の辛い選択をされたようです。
亡骸はもといた公園に埋葬されたとのことです。
本当に心が痛むお話です。向き合ったねこだいらさんも究極の辛い学びをさせられたと思います。その心中お察し致します。
しかし、こういった外猫問題の現実は日々星の数ほど起きており、ひとりの人間の力の及ぶところではありません。
私自身もここ一年ほど、餌やりを頼まれている場所で、足を「カラスの捕獲わな」に挟まれてけがをしてびっこをひいている、年老いた雌猫ちゃんをよく見掛け、心が痛んでおります。
怪我からもう一年以上経ってしまっているらしく、手当のしようもないとのことです。
その子をこちらで保護して看取ってあげることが良いのか、または自然のまま外でフェイドアウトをしてもらうことが良いのか、本当に悩むところです。
可能なら、清潔な暖かい場所に保護してあげたいと人間の勝手なエゴで思ってしまいますが、10数年も外で暮らしていた子を狭い場所に押し込めておくことが、果たして良いことか、と思い悩みます。
外の子は危険にさらされてはいますが、いつも新鮮な空気を吸えて、虫や野生の動物と遊んだりそれを食べたりして、見ていて自由で楽しそうにも見えます。
ただ、病気やけがのリスクは常にあります。
私は、猫活動のきっかけになった左足を大けがしていた「ホワイト・イーグル」君を見掛けてしまい、保護活動を始めたばかりの時に捕獲保護して、スタートした当初から、ハイレベルな試練を受けさせられました。
こちらは生涯でまだ3回くらいしか猫を触ったこともないくらいの初心者であったにもかかわらず、骨も神経も飛び出していて血だらけの猫ちゃんの腕を毎日、消毒しなければならず、2,3日おきの遠い最先端医療を施す病院までの通院も強いられ、それを一年間させて頂きました。
その間、もちろんいろんな方のお手伝いもあり、一人では到底できないことをなんとかお仲間と協力し合ってできたことではあります。
しかし、またホワイト・イーグルをめぐっての人間関係もまた難しく、心を磨かれた試練の日々でありました。
今、ホワイト・イーグル君は最終的に左腕は切断され、痛みから解放され、淡路島で最高に愛される超甘えん坊の可愛い飼い猫ちゃんになり遅れた青春を謳歌しています。
次に大変であったのは、多頭飼育をしていた現場で保護された「マリア」ちゃん。
乳がんと皮膚病でかなり大変な治療を施し、マリアちゃん自身も辛かったと思いますが、今はこのご近所さんで、自然体な温かいご家族に迎えられ、伸び伸びと楽しそうに暮らしています。
そのマリアちゃんがいた酷い場所では今年、何匹も同じように皮膚病の酷い猫が捕まり、そのうちの3匹はあまりにも酷く、一匹の子は目までつぶれていて、あまりにも気の毒な状態でした。
外にいる間に何度も、松本さまのご協力で病院に連れて行きましたが、その子を放っておけなくなった猫保護の大ベテランのMさんが2匹を引き取ってくださることになりました。
あのまま外にいたら、やはり、「ねこだいら」さんのお世話した亡くなった子のように皮膚病のところに蛆がわいてしまったに違いありません。
本当に救って頂き有難く嬉しいことです。
しかし、保護して助けてあげられる子は、ほんの一部です。
可能ならもちろん全部を保護してあげたいのはやまやまです。
心無い人は私に対して「全部家に連れて帰れ!外で餌やるな!」と怒鳴って参ります。
怒鳴らなくても無記名で「お前の責任だ、なんとかしろ」とメールが来たり致します。
全部の猫ちゃん達を保護してあげたいのはやまやまですが、そうしていたらまず多頭飼育崩壊となり、破産し、結局は猫を更なる不幸に陥れることになるでしょう。
そういうことを他の人は分っていながら、責めて参ります。
ある人は「お前がやっていることは、あの多頭飼育放棄して死んだじいさんと一緒だ」と怒鳴って参りました。
これにはさすがに怒り心頭になりましたが。
まだまだ怒りのコントロールができないようです。
こんなに地球の人口が多く、この近所でも、新築の家が次々と達、人口が増えていて、猫好きも多いはずなのに、ちゃんと世話をする人がほんのわずか、というのは、どういうことなのか。
皆さん、猫が好きでも
「責任を負いたくない、面倒くさいことはしない、自分に関わらないことには一円たりともお金を出したくない、自分と自分の家族が一番、家を守るのが先決問題」という心境がバレバレに見えて参ります。
そんなことは皆同じです。
しかし、全部を背負わなくても、皆さんが、少しのことでもできないか、皆さんで猫問題の責任と苦しみを少しずつシェアしたら、一人だけがもがき苦しむ必要なないはずです。
以前よりも、もちろん猫に関わるボランティアさんも増えて来ており、関心も高まり、環境も良くなりつつあります。
それでも、まだまだ、まるで未開の地を開拓するような段階です。
もう少し自分に地位と名誉と力、お金、そしてカリスマリーダー的なものがあれば、と情けなく思います。
長年浮世から離れていた身で、また現実の人間達と向き合うことが何よりも苦痛なところで、試練を頂きます。
しかし、できることしかできない!私にはそんな力はない!と天界にも愚痴をこぼします。
けれども、松本さんなど、長野県の別荘地で見掛けた捨て猫ちゃんを数週間掛けて、捕獲保護して、これからこちらに連れてきて、ケージに入れて慣らして家猫にする作戦を立てていらっしゃいます。
そんなスケールの大きなお話を伺うと、やはり、もっと頑張ろう、と奮起させられます。
まだまだだね~~~
どうしたら一番良いのかな~~~
エイミーちゃん