台風と新月の揃ったおめでたい日に、黒ちゃん兄妹を旧江戸の大都会までお届けに行って参りました。
電車の中は予想異常に蒸し暑く、中の仔猫ちゃん達の息が荒くなり、バックのカバーを外して空気を通り抜けさせたりしていましたが、やはり苦しそうで気の毒でした。
しかも私がちょっと勘違いで遠回りしてしまった為に、仔猫ちゃん達の負担を増やしてしまい申し訳なく思いました。
到着した時にバックの中におびただしい水滴がついており、黒い長毛のシルクの毛がびっしょりと濡れてしまっていました。
はあはあと吐き出していた息が水滴になっていたのだと思われます。可哀想に。。。反省・・・
しかし、苦しい試練の後に幸せな日々が待っていますから!
一瞬の苦しみと引き換え、代償に、最高の猫生を送って頂けることでしょう。
旧江戸の中心にお住まいのまだお若い里親さまは、超がつくエリートさんでした。
私など10年浪人しても入れないような外語大にストレートで入り、大学院まで修了された賢いお方でした。
またそんな秀でたところをまったくひけらかさない静かで謙虚なお方です。
いつも思うのですが、本当に賢い方というのは決して偉ぶらず、おごらず控えめで、数少なく発する言葉の言葉遣いも丁寧で話す内容もポディティブで前向きなのですね。
そういう方に出会えことはめったにありませんが、会えるととても気持ちの良い空気を感じます。
そんな里親さんのお宅に兄妹で息子と娘になれた黒ちゃん達はお幸せです。
あのまま外で放浪していたら、野性味にあふれた外猫ちゃんになり、自由きままな日々と引き換えに、ノミダニ蚊に刺されて、じん不全などで短い猫生で終わっていたことでしょう。
人間と同じで、一生は紙一重ですね。
でも、それも人間も猫も自由意志で選んでいるのでしょう。
人間と共生するか、野性のままでいるか。
この子達は自ら捕獲器に入って前者を選びました。
もう一匹外に残っている弟は後者を選んだようです。
里親さんのお部屋は、とってもシンプルで無駄のない空間に素敵なセンスの良い家具が整然と並んでいました。
ご趣味の古いレコードジャケットは猫ちゃんデザインが多くありました。
またボールペンと水彩絵の具でA6のこだわり用紙に描かれた猫ちゃんの絵も個展が開けそうなほど素晴らしいものでした。
里親さんのシャツには、偶然にも?表は満月、裏は六芒星が描かれていました。
(そういえば、ミシャの里親さんが着ていらしたTシャツはガネーシャでした!)
やはり里親さんに決まる方は、私にもご縁の深いソウル・ファミリーなのだと思います。
(現実にこういう賢い人が兄弟だったら良かったなー、手が掛からなくて!・・・心の声)