jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

ジェルちゃんのこと

 

やたらと甘えてくるジェルちゃんのことを書いてみます。

 

一日に何度も膝に飛び乗ってくるジェルちゃんに対し、

 

「あなたはいったいどこから来たの?どうして足が折れているの?」

と訊いても、容易に口を割ろうとしません。

 

結構頑固な強いところがある子です。

 

こちらが勝手にチャネリングをして、過去を見ようとすると、

 

「猫や犬や他の動物がたくさんいるようなアパートに一室に高齢の男性がひとりで住んでいるのが見えた気がしました。動物さん達はその男性を慕って甘えるのですが、数も多くお世話もろくにできず、皆、悲惨な生活を強いられているようでした。その中の一匹がジェルちゃんで、ジェルちゃんはとても甘えん坊であった為に、その男性にいつも甘え、ある日、足に絡みつき、男性がバランスを崩して倒れた時にジェルちゃんの後ろ足の上に倒れ込み、ボキッと折ってしまった映像が見えました。その男性は病院に連れて行く経済的な余裕もなく、また面倒でもあり、怖くもなり、人も車も多いところに放したら誰かにもらってもらえるだろうと、勝手に判断し、その場所に行ってジェルちゃんを置き去りにした・・・」

 

というヴィジョンが見えた気がしました。動物さんの純粋な心を読み取るのはなかなか難しいものがあります。人間はもっと分かり易いのですが・・・

 

ジェルちゃんを預かることとなった経緯は、実家の方でお世話になっている猫活動ボランティアさんが、「足が折れた若い猫がいるんだけど引き取ってくれる?」と簡単に言って来られ、とてもお世話になっていることもあり、引き受けることとなったというところでした。

 

そのボランティアさんは、

「町の一番交通量の多い場所でうろうろしていた。餌やりさんが見つけて餌を与えるととても慣れた感じですぐに捕獲できた。手術してみると足が折れていたけれども、もう固まってしまって治しようもないと言われた」との旨をおっしゃいます。

 

しかし、治せるものなら、治してあげたい、という望みは捨てきれず、大西動物病院さんに連れていくと、「折れた骨が十文字になっていて、放っておくと骨が皮膚を突き破る可能性があるから、皮膚を切開して骨をボルトでつないだ方が良い」と言って頂きました。

 

それで良くなるのなら、と思い、ジェルちゃんの大手術をお願いしたのでした。

 

その頃、ちょうどご近所の老婦人が預かりボランティアだったらやってみたい、と議員さんを通じて申し出があった為に、「それではこの手術した後の子を安静にして頂くために預かって頂けますか?」とお願いすると、その方がジェルちゃんを見て「可愛い可愛い」と大喜びで引き受ける準備をしてくださっていたのでした。

そして容体が良くなったらジェルちゃんの家族を探す予定にしておりました。

 

しかし、ジェルちゃんの手術が終わり、いざ、預けるという段階になると急にその老婦人から「高血圧になったから、預かるのは無理」とキャンセルの連絡があったのでした。

 

こちらもそのお方はご高齢であり、ジェルちゃんのお世話ができるか不安でもあり、またお宅を訪ねた時、部屋の中に古いものが積み上がり、異様なくらいカビ臭があった為ジェルちゃんの健康にも害があるかも知れず、かえって断ってくださり、良かった、と安堵したのでした。

 

そして術後、ジェルちゃんはそのまま我がペット不可アパートにやってきて、安静にしてあげられるどころか、先輩猫エンちゃんからの激しくも厳しいリハビリ指導があり、負けず嫌いなジェルちゃんは心身共にメキメキとたくましく強くなっていったのでした。

 

遊びの最中に先輩エンちゃんが突入してくると、ふいに遊ぶのを止めて譲るものの、エンちゃんが寝ている隙に、私に対してはかなり無遠慮に遊びを強要して参ります。

 

そしてフードも、最初はエンちゃんに横取りをされ食べられ痩せてしまっていたのですが、それに同情している私を巧みに操作し、もっと良いフードを要求する手段を心得て、しまいにはにエンちゃんよりも1,5倍ほど太ってしまったのでした。

 

しかし、まだ歩き方が不自由であり、高いところには登れない、と思っていたら、時々、ものすごい勢いでキャットタワーのトップまで昇っていき、誇らしげにエンちゃんを見下ろしていることもあります。

 

またうさぎ先生がウォーク・インしていると思えることも度々あります。うさぎ先生はよく私によじ登り、顔や手をぺろぺろと飽きずに舐めたおし、その後、私の手の平の中に頭をぐっと突っ込んできては「なでて」と強要してきたものです。

 

ジェルちゃんも一日数回、うさぎ先生とまったく同じ動作を致します。

 

きっとうさぎ先生がまだ甘え足りずにジェルちゃんの中に入っているのでしょう。

 

またジェルちゃんが保護された場所、というのが、私が小学生の時に通っていた本屋さん近くの交差点であったのです。

 

そこの地名は「扇町屋」と言い、街の中心であり、昔も今も一番栄えている場所であります。

 

小学校の頃、その本屋さんには漫画の単行本を予約してはバスでひとりで買いに行っていたものです。ジェルちゃんを見ていると小学生の時の記憶もはっきりと思い出されて参ります。

 

ある時、4巻分予約して支払いを終えていた漫画本が、3巻で終了していたと分かりました。しかし、こちらが先に4巻分支払ってしまっていた為に、何か悪いことをしていたような変な罪悪感が芽生え、その本屋さんにいくのがためらわれて、通うのを止めてしまったことがありました。

 

その後はその扇町屋にいくこともなく時間が過ぎ去ってしまったのですが、ジェルちゃんが、その扇町屋からやってきた、ということで不思議なご縁を感じます。

 

扇なんて、天使のような響きがあります。

 

そして、ジェルちゃんの身体はグレーと黒のさび柄なのですが、折れている足の背中のところにポツンと一部だけ白い毛が生えています。

 

それがまた天使の羽根のように見えてしまいます。

 

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一部だけ白い毛が生えています

 

ところでジェルちゃんは、いつまでここに居候しているのでしょう・・・

 

 

 

 

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あぢ~



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黒い肉球

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ダウン・・・