早朝、下の子達
(玄関前のキャットフードのところに来る外猫ちゃん達のこと。「ダウントン・アビーで屋敷の貴族を世話する方々を下の方々、貴族は上の方々と呼ばれていましたね。エンちゃん&ジェルちゃんは上の子達です。一応・・・)
に、フードを替えてあげようとしたところ、玄関前から悠々と去って行く、あらいぐーま君がいらっしゃいました。
あらいぐーま君は、まだ若そうな中猫サイズのお方でした。
まったくフードには手もつけておらず、振り向きざまに「いつものやつはもう飽きたぜ。次回からはメニューを考えて出せよ」というような顔で、向こうを向くと、ゆっくりと垣根をよじ登り、大家さんの庭の方に去っていきました。
きっともっと美味しいキャットフードを提供してくださるお宅に向かったのでしょう。
昨晩は深夜まで捕獲を粘っておりましたが、あとは、ご一緒に作業をしてくださった方が、捕獲現場近くにお住まいで、朝まで何回か見に来ることができるとおっしゃった為にお任せをして戻って参りました。
オーストリアに2週間後に研修で行かれる前に、やり残したことがないように、と一生懸命に捕獲に取り組んでくださるお姿に感動です。
しかし、赴任が決まってからではなく、もう少し早くおっしゃってくださったら、もっと余裕を持って取り組めたし、仔猫も育っておらず、捕獲も楽であったのに、と言いたくはなりましたが、たいていの人間は切羽詰まらないと動けない、という性質がありますから、仕方がございません。
私も以前、海外転勤が決まった時、直前まで心残りがないようにとかなり死に物狂いで部屋のものを整理し、処分していたものです。
今回の捕獲現場は、2年前に取り組んでいた因縁の場所で、やはり今回も同じように嫌な思いをし、場のエネルギーが変わっていない、と感じました。
現場の皆さん達はご自宅の庭先で、2年間で仔猫がたくさん生まれていたことに気付いていながらも、まったく無視し、放置し、猫が増えていたのは、すべて餌やりの責任だ、と再度、決めつけておりました。
2年前にご近所を何度も周り、チラシをポスティングし、話せる人には、猫の生態のことをお話し、TNRの必要性を説き、自治会にも2回も出席し、自治会長にも何度も何度も直談判していたことが、すべて水の泡となっておりました。
この人達にどんなに話しても平行線のまま、日本語が通じない、とまたまた諦めの心境になり、意識が遠のいて、どこかに浮遊しておりました。
どこに行ってもそんな場所ばかりです。
たぶん、世界中、どこに引っ越しても、猫事情は同じであると、鬱々としてしまいます。
永遠に猫はいなくなることはないであろうし、人種が変わっても、人間はどこでも同じであると思います。
きっとオーストリアに行っても、この方は猫問題から離れられないだろうな、ともうひとりの方を同情して見てしまいました。
北海道よりも寒い、極寒のヨーロッパで外猫ちゃん達は大変だろうな、と気の毒に思います。
初日は、ちょっと時間的にまだ早い時間帯であったのか、人通りが多く、捕獲器を準備していると通りがかった方々から、振り向かれ、時々質問をされておりました。
捕獲器に掛ける毛布がピンクや赤や白が多く、クリスマス調で華やかに目立ってしまったようです。
住宅街の暗がりで、怪しいことをしているとかなり不審に思われていたに違いありません。
ちょっと回って戻ってくると、警察官とパトカーがやってきていて、一緒に作業をしていた方に事情徴収をしていました。
記念すべき、12回目の警察沙汰となりました。
もう警察官からの事情徴収には慣れっこになってしまい、軽く事情を説明し、同情され、そして退散して頂きました。
一緒に捕獲してくださる方がいることは、心強いことです。
その方はまだ若く、怖いもの知らずであり、塀によじ登ったり、猫をわしづかみにしたり、と頑張ってくださり、2日間で、とりあえず4匹捕獲できました。
また搬送をしてくださるお優しく寛大なHさまご夫妻も松本さまもサンタクロースのようで有難く思います。