今日は朝から暖かい小雨が降っています。
乾燥した大地と空気に穏やかに水蒸気が注がれ、生物がよみがえっているかのようです。
地上には感謝の恵みの雨ですが、外ネコちゃんと餌やり人間にとっては苦痛の一日です。
雨の降っていない日の夕方は軽やかで天界の祝福のように喜びを感じます。
どうということのない当たり前のことを、このネコ活動をするようになってからは、敏感に感じ、感謝できるようになって参りました。
何事も苦しみを経験すると、なにもないことに倍以上も喜びを感じられます。
天界は私達に当たり前のことが、当たり前でないのだと感謝できるように時々、苦難を与えてくださっているのですね。
昨夜は録画していた「戦争と平和」の映画を明け方まで観てしまいました。
往年の俳優さん達が輝いていました。特にオードリー・ヘップバーンが灰色の画面の中で可憐に虹色に光る妖精さんのようでした。
トルストイは私にとって神のような方で、短い寓話や小説の著書は聖書のように拝読させて頂いておりますが、戦争ものは読まずに避けてしまいます。
映画の豪華な戦闘シーンも圧巻で素晴らしいのですが、争いや残酷シーンはどうにも苦手で見たくないものです。
きっと前世でずいぶん争いの時代を経験しているために、今世ではどんな争いも避けたくかかわりたくないと思ってしまいます。
そうは言ってもこの地上に生きている限り、日々、醜い人間の争いに巻き込まれざるを得ません。
最近、その争いに巻き込まれてしまった嫌な事件としては・・・
つい昨日の晩、15回目位かな?警察に通報され、尋問と調書を取られ、またまた犯罪者扱いをされてしまいました。
ことの起こりは・・・細かく述べると長くなります・・・
かれこれ7年前ほど、このネコ活動を始める前に、何度も生徒さま方をお連れしたカフェのオーナーさんのことから始まりました。
その場所はセラピーをしていた場所に一番近く、こじゃれた外観のカフェで、他にちょうど良いランチのカフェがなかったために、何度も生徒さまをお連れしていたお店でした。
しかし、そのオーナーさんはいつも陰々うつうつな表情で、声もしゃがれ声の酒やけか、たばこやけかという声でまるで場末のスナックのママさんのような印象の方でした。
そしてやたらと話し掛けてくるのですが、その内容が
「お店を始めたばかりだけども経営が苦しい、早くやめたい、どうしたら良いか」
と愚痴っているのか、相談しているのか判断がつかないようなものばかりでした。
お店の中にネコちゃんが行き来しており、そのネコも気の毒になり、なんとか少しでもお助けしたいと思い、セラピーがある度に、そのカフェに生徒さまをお連れしていたものです。
今回、T地区のネコ問題を一年間かけて、させて頂いた最終のところで、そのカフェの問題が浮上して参りました。
協力的な自治会長さんが、実はそのカフェで餌付けをしているネコ達はまったく未手術であり、増えてしまっている、お店の裏にネコハウスも設置してあり、ネコを大事にしてはいるようだけれども、ネコは増え続けており、周囲の方々が不安を覚えている、行って話をして欲しい、と依頼をしてこられました。
ずっと以前に何度も通っているカフェであり、向こうも私を覚えていると思った為に、お話はし易いと思っておりました。
やはりオーナーさんは私を覚えていましたが、ネコのことになると急にネガティブな態度になって参りました。
しかし、最後は
「このネコ達がいなければここを閉めたい、できたら全部引き取って欲しい、その前に手術をさせてあげたい」
とおっしゃってくださった為に、
「大人のネコを引き取ることはできないけれども、まずは手術をしてあげませんか?」
ということになり、早速、6匹いるという未手術のネコ用に、6台の捕獲器をかき集めて設置することになりました。
しかし、捕獲器を見た途端に
「これにネコを入れるのは気の毒だ、時間もない、やりたくない、そっちでやってくれるなら良い」
と言い出した為に
「分かりました。それではこちらで全部やります」
ということになりました。
しかし、捕獲の直前になって、
「やっぱりそちらの方針と自分は違う、止めて欲しい、自分で時間を掛けてやる」
とおっしゃいます。
そう言われたら仕方がなく、せっかく設置した捕獲器をすべて撤退することに致しました。
しかし、そこにルシファーの横やりがあり・・・
他の団体さんからの電話でのアドバイスで
「夜中に知られずにそっとやったら良い、早くしないと子が産まれてしまう」
などと言われ、私もだんだん焦ってきてしまいました。
どうぶつ病院も翌日に予約が入れてあり、また今月はその日で最後の手術日となっており、何かにせかされるように、夜中に急きょ捕獲することにしたのでした。
餌やりを今手伝ってくださっている方のお車で、とりあえずは3台の捕獲器を持っていき、そっと仕掛けることに致しました。
当初の予定では、オーナーさんがいない時間に30分か1時間で、捕獲を試みて、掛からなかったらすぐに撤去しようということにしておりました。
しかし、そこにまたルシファーのいたずらがあったようで、お手伝いの方が、
「30分くらいでは捕まらないでしょう。自分が夜中の3時に来て捕獲器を撤去するから置いておきましょう」
と有難いことをおっしゃってくださったのでした。
それがきっとルシファーの誘惑であったのでしょう。
真っ暗で誰もいない安全な場所に捕獲器を置いてカバーを掛けてから、また夜中の餌やりを続けていると、携帯電話が鳴り響き、嫌な予感がすると思いながら出ると、あの独特なしゃがれ声で、
「あなた!やめてって言ったでしょ!なんで仕掛けたの!」
という叫び声がします。
まずいと思い
「分かりました。すぐに撤去します」
というと誰かに代わり
「警察のものです。すぐに来てください」
とあります。
なぜに警察が、と思いました。
撤収しろと一本電話をすれば済むものを、同じネコのことを思って活動をしているものをわざわざ警察に突き出して犯罪者扱いしようとは・・・
私の活動ができなくなったら困るのは、その方と、ここの地域の全員でしょう。
こんなに面倒でしかない、ネコの捕獲作業や餌付け作業など、ネコ好きであっても、この6年間でやりたいと現れた奇特な方などめったにいません。
皆、ネコが好きだとか言いながら、嫌なこと、汚れることはいっさいせず逃げていきます。
そして責任を全部押し付けて参ります。
こんな嫌なことをさせられている私を陥れて良い結果になるはずがない、なんと浅はかな行為!と憤りながらもう一人の方と現地に行き、捕獲器を撤収することに致しました。
現場に行ってみるとぴかぴかと回りながら光る赤いライトとサイレンの響くパトロールカーの周囲に制服警官5,6人、私服警官4,5人と、まるで大事件でも起きたかのように、ずらりと一列に並び、犯人である私を待ち構えておりました。
どすの効いた声の主のオーナーは
「待ってたわよ」
と極道の妻のような風体で仁王立ちしており、私をあご先で警察に突き出しました。
私は常に冷静な心持で、警官達に
「では警察署でことの成り行きを話します」
と言って、本署に赴きました。
そこではまるで犯罪者のように
「刃物は持っていない?」
と身体検査をされ、写真を取られました。
反省しているように見せかけながらも、これまでの活動をすべて話し、どれだけ小平の飼い主のいないネコ達を救ったか、そして警察を含む、行政は何もしてくれなかったかを洗いざらい話しました。
向こうはそんなことは一切聞いてはおりませんでした。
彼らは通報されたことだけにフォーカスし、その点だけを反省しろと責めて参ります。
それは想定内のことです。しかし言いたいことは言ってやろう、ただでは起きんぞ!と思い全部話してすっきりと致しました。
遅い時間になると待っているネコ達も気の毒な為に、反省した振りをして、反省文を書き、わざとらしく頭を深々と下げて撤退して参りました。
最後は、門までたくさんの警官が降りてきて、私達を誘導し、なぜか全員で頭を下げて見送ってくださいました。
私は、警察に呼ばれても捕まっても、なにも感慨がなく感情も動揺すらしません。
罪を犯しているようなやましいものがないため、堂々と振舞ってしまう為に、余計に警察官を苛立たせてしまうかも知れません。
10人くらい現れた警察官のほとんどが、制服を着ていなかったら、だらしない知性のかけらもないような人ばかりに思えます。その中でも最悪な男は、シャツがズボンから半分だらしなくはみだし、メガネがずれ、髪も汚れてあぶらぎっておりました。その男が、私を人差し指を突き出し、「お前な~悪いと思ってねえだろ?」と口汚くののしった為に、こちらは冷静に
「人を指差したり、お前呼ばわりをなさらないで頂けませんでしょうか?」
と低音で制すと、部長と呼ばれていた、その男は怒り心頭になって我を忘れて意味不明の言葉を叫んでいました。
その姿は部長という肩書がなければ、まるで薬物中毒で挙動不審になってバタバタと警察署で暴れている男のように見えました。
警察とは、落とし物を探す時(先日携帯電話を失念して落としていたようで、お届けしてくださった方がいらして、警察署に届けてくださっていた為に助かりました。これは感謝です)と道を聞く時(あまり役にも立たないかも)以外は、存在が必要ない気がします。
これまでもネコ関係で、無責任飼育をしている家のことなど、何度も民事の部門に相談に行っても、いっさい結果がでず、虚しい徒労に終わってしまいました。
皆、なぜかよれよれの制服がはち切れそうな位にふくよかな体形を保っており、そこに押し込めているものは、やくざのように目つきの悪い容貌と威圧的な言動と態度です。
誰かを脅すために呼ぶのは良いかも知れません。なぜかというと警察に110番通報すると、たいていは10人ほどの警官が自転車やパトロールカーであっという間に集まってくるからです。
この方々、他にすることがないのだろうかと思うくらいにもれなく集って参ります。
ずっと昔から警察には良い印象を持っていなかったのですが、ネコ活動をするようになってから、政治家と警察官にはますます不信感が募ります。
今回の顛末は、嫌な気分にさせてもらいましたが、大きな負のものを浄化できたかも知れず、有難いと感謝に換えます。
そのカフェのネコちゃん達のことは、もうやらなくて良いと天界が労って止めさせてくださったに違いない、と思うことに致します。
そのネコちゃん達には天界の天使達を派遣致します。