jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

「小平市民祭り」を終えて・・・

小平市民祭り」が終わりました。

 

今日は、秋らしく穏やかな日差しが朝から地上に降り注いでいます。

 

空模様も安定したゆるぎない気候です。

 

こんな普通の秋の日が、あのお祭りの日にであったら・・・。

 

今回の市民祭りは、(案の定)悲喜こもごものイベントでした。

 

しかし、終わりよければすべて良し、とほっと安堵のひと時です。

 

昨夜まで雨と泥で汚れた備品を洗ったり拭いたり整理して片付けたり、そしてついでに自分の部屋の夏物をしまったり、としているうちに今日の午後になってしまいました。

 

実は15日は、日本では新月でした。

 

私のカレンダーはアメリカのもので14日が新月とあって勘違いしておりました。

 

新月の日、お祝いのお祭りは、やはりそうそう天界も容易にことを終わらせてはくださいませんでした。

 

お祝いの「祝い」という字と「呪」いという字は、似ています。 

 

しめす編とくち編の違いだけですね。

 

「祝」という字は気づくと、ネコという字が隠れていますね。 

 

しめす編に兄と書いて「祝」ですが、ネコにひげがくっついたような字ですね。

 

そんなことはどうでもよいのですが、この市民祭りは、皆から

「呪われたお祭り」

と恐れられるくらいに、過去にも雨の日にぶつかることが多かったそうです。

 

以前のお祭りでは、よさこい踊りのパレードで、どしゃぶりの中ずぶぬれになって踊ったという逸話が残されているようです。

 

今回の15日も前日の天気予報で、恐怖の雨マークを見てしまった為に、お手伝いしてくださるスタッフさま全員が不安になっておりましたが、開催の時は晴れるであろうと、期待を込めて、前日から、運動公園に集まりテントの設営をしてくださいました。

 

設営には「ねこの会さま」「DekoNekoさま」と、またお足が悪いにもかかわらず駆けつけてお手伝いくださった生徒さまのMさまもいらっしゃいました。

 

そしてテントを張った後、着ぐるみのお芝居のリハーサルも3回やって頂き、そこまではすべてが準備万端完璧で、すべて順調でありました。

 

あとは、雨がたとえ降ったとしても、テントの中にすべて濡れないようにしまっておき、神頼みをしながら翌日の最後の展示を待つばかりでした。

 

しかし・・・深夜から容赦のない雨が降り始めました。もうテント内のものが濡れないことを祈るしかありませんでした。

 

そして翌日、7時AM。

 

叫びにも似たお声のHさまの奥様からのお電話で

 

「現場に来て見て見てよ!この大惨事を!もう中止にしましょう!」

 

と伺い、思わず

 

「天界はやはり簡単にことを成し遂げさせてはくださらない」

 

と深くため息をついてしまいました。

 

現場に行ってみると、Hさまのお言葉通り、打ち付ける激しい雨のもと、文字通りぺちゃんこにぶざまにつぶれたテントを目の前にして、茫然と立ち尽くしてしまいました。

 

最初に目撃されたのは、一生懸命真摯に真面目にご準備をお手伝いくださっていらしたHさまご夫妻であり、当然、ショック状態になられたようです。

 

周囲の飲食店のテントは、激しい雨の中でも堂々と、傷一つなく立派にそびえ立っています。

 

(プロ仕様のテントはたいてい、10万円から30万円します。私のテントは4年前のお祭りの時に、とりあえず、ということで「ヤフーオークション」で3万円くらいで落札したものです。やっぱり、柱の華奢なことは比較になりません。そこにHさま夫妻の目撃談では、ふろおけいっぱいくらいの雨水が屋根にたまっていたそうです。細い足ではそれはたまったものではありませんね。可哀そうなテントさんでした・・・)

 

私はあまりにも悲惨極まる状態を目の当たりにすると笑ってしまう悪い癖があります。

 

この光景を見て、もうこれは喜劇、笑うしかない、という感じになりました。

 

天界はここまでして、私に試練をくださらないと終わらないのですね、と人知れずふっと笑ってしまいました。

 

しかし、Hさまご夫妻は、品行方正で常識を重んずる方々でいらっしゃるので、

 

「もう今回はあきらめましょう。本部にそう連絡しましょう」

 

というご意見をくださいました。

 

しかし、私には瞬時に

 

「晴れあがった空のもと、着ぐるみさんもたくさんのお客様に囲まれ、楽しく手をつないでいる」

 

というイメージが浮かんで参りました。

 

しかし、雨は更に激しく容赦なくテントを叩きつけて参ります。

 

お手伝いしてくださっていた卒業生のTさんには、天使が入ったようで、とても冷静に

 

「テントを修復するか、買いに行きましょう」

 

とご提案をくださいました。

 

今回の開催の条件として、テント内で行うこと、とありますので、テントなしでは開催は不可能なのでした。

 

そこで急きょ、雨の中、車を飛ばして9時に開く近くのホームセンターがオープンした途端に店内に駆け込み、レジャー部門で、簡易テントを発見した時は、本当にほっと致しました。

 

しかも、税込みで14000円で購入できました。

 

それを担いで現場に行くと、もうあと数分で、現場に車は入れないということで、奇跡的に間に合ったのでした。

 

しかし、テントを張るにしても、まだまだ雨は激しく降り続いております。

 

そこで、すでにお越しくださったスタッフさまには一時自宅待機して頂くことになりました。

 

私もネコシェルターに避難し、部屋の掃除をしながら、午後に雨が上がるのを待つことに致しました。

 

しかし、天使が入っていた生徒さまのTさんは、私達がゆっくりと待機している間に、激しい雨の現場で、テント内の備品が濡れないように必死で、屋根にたまる雨水を中に入って両手で屋根を押し上げ捨てながら、そして中を片付けてくださっていたとのことです。有難い。

 

Tさんは私に電話をくださり、

 

「そんな悠長に待っているどころではないですよ。他のお店は次々にオープンしてお客さんもすごく来ていますよ!すぐ来てください」

 

とお叱りくださいました。

 

再度現場に駆け付けると、確かに雨の中でもお客さんは次々に来ていて、人気の食べ物屋さんのテント前にはすでに列ができていました。

 

みすぼらしく惨めにつぶれている「ねこの会」のテントを皆さんは同情のまなざしをちらっと向けながらも、お目当てのお店に小走りで走って行かれていました。

 

もうこれはやるしかない、ということで、Hさまご夫妻とボランティアのDさま、生徒さまのTさまと私で、真新しいテントを張り、そこにつぶれたテント内から引きずり出した泥だらけの備品を手でぬぐいながら並べました。

 

不思議なことに、昔の古いパンフレットは全部濡れて駄目になってしまいましたが、大事な新しいものは、すべて問題なく輝いておりました。

 

少し小降りになった雨の中、テントは無事に完成致しました。

 

そこに徐々にお手伝いのスタッフさま方がやって来られて、あきらめ掛けていたお菓子やお茶の販売、ネコグッズの販売も開始することになりました。

 

また今回は止めようかと思っていた、「アテナ君(元ちゃお君)」のお披露目もすることになり、急いでネコシェルターに戻り、お昼寝中のアテナ君をケージごと、運び、現地に連れてきました。

 

その時、ちょっとしたミスで、アテナ君が外れたケージの下から、出てしまったというハプニングがありました。

 

機転を利かせたアナウンサーのNさんがぱっとアテナ君を掴んで捕まえてくださったおかげで、事なきを得ました・・・

 

その後、「可愛い可愛い」と叫ぶ大観衆の中でも、お昼ご飯をたらふく食べた後のネムネムの肝が据わったアテナ君は、我れ関せず、堂々とお昼寝をかまし続けておりました。

 

そして、展示物では卒業生のMさんが教鞭をとっている山梨の中学校の美術の授業と美術部の生徒さんが描いてくださったポスターやイラストも展示することができました。

 

午後からはようやく晴れ間が見え、予定通り、午後一時の着ぐるみお芝居にご参加くださるUさまお父さまと娘さまも登場してくださり、無事に一回目のお芝居も開催することができました。

 

ナレーションも、プロのアナウンサーのNさまがやってくださることとなり、さすが、プロの技で、続々と訪れるお客様と、メイン舞台の騒音の中で、よく通る声を張り上げて、お客さまを呼び込んでくださいました。

 

私が準備したスピーカーも雨水で壊れることなくスピーカーからは七色の光を放ち(ホームカラオケ装置なので、派手な光がスピーカーから光ります)頑張ってくれました。

 

BGMに使用させてもらったマイケル・ジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」が心地良く響き渡り、マイケルも応援してくれている、と感じました。

 

お芝居ではうさぎ先生役のUさまお父さまが大いに奮闘してくださいました。(Uさまお父さまはYOU TUBEで着ぐるみの動きを研究して練習して本番に臨んでくださったようです)

 

ネコちゃん役のTさまも子ども達に囲まれ続けて大人気でした。

 

お芝居の合間には、「ネコ活動、ネコボランティア大募集!」と声高に私が叫び、水たまりと泥だらけぬかるんだ運動場内をうさぎ先生とねこちゃんと共に練り歩き「ネコ活動」をアピールできました。

 

テレビスクリーン状で、どうぶつ基金の動画「のらねこ母さんのお話」にも感動してくださった子ども達も結構いました。

 

何もかも怒涛の中の出来事でした。

 

詰め込み過ぎではありましたが、とりあえず計画していたものは全部遂行することができました。

 

スタッフさん内では、厳しいご意見や苦言アドバイスを頂きましたが、お客様たちには大いに喜んで頂き、テントの外は大観衆であふれておりました。

 

特に2回目のお芝居の時は、テント前のお芝居には、放射線状にずらっと親子さま方が並び、真剣にお芝居を観てくださりクイズにも参加してくださり、これでやっと私もお役目果たした、という気持ちになりました。

 

また会場には、「ネコ道の会」から旅立っていったネコちゃん家族がたくさんお越しくださり、あふれるほどのご寄付の品々をお持ちくださいました。

 

お久しぶりにお目に掛かるご家族さまと再会できて嬉しい限りでした。

 

そしてこちらから行ったネコちゃん達の様子もうかがえて有難く思いました。

 

更に、準備してくださっていた物販もかなり売れたようでした。またご寄付も想像を超えてかなり集まりました。

 

あれもこれも奇跡のような出来事でした。

 

ボランティアの皆さま方も、とってもお優しく真面目で真剣で一生懸命のご参加でした。

 

最後の方で、保護しているネコちゃんが危篤状態ということでご参加できなかったKさまご夫妻が見えて、片付けをお手伝いくださいました。

 

しかもご主人様が、崩壊してぐにゃぐにゃになっていたテントの枠組みをドライバーで一本ずつ、外してくださり、うちに持って帰って粗大ごみに出してくださると有難いことをおっしゃってくださいました。

 

皆さまのご協力のおかげで、きれいに一斉に片付いたテント跡で、Hさまの奥様が一本締めをしてくださり、この日のすべてのことがきれいにおさまって、空気がすーっと浄まったのでした。

 

この一連の出来事は、まるで人生そのもの、という感じが致しました。

 

数々の訪れる試練・・・

 

イベントの途中で、ふと「大草原の小さな家」のドラマの中で、マイケル父さんが、耕して実った農作物を何度も何度も嵐でやられ、その度に父さんは「神さまの試練だ、有難く乗り切ろう」とずぶぬれになりながら、祈っている姿を思い起こしておりました。

 

マイケル父さんの農地もその後は成功して大いに豊かな土地になったのでした。

 

後日、Mさまの商店街の方々からは、「ねこの会大盛況だった」「アテナ君がものすごく可愛かった」「ネコちゃんが飼いたくなった」という好意的な評価を頂きました。

 

そしてこんなにネコちゃんで盛り上がるのだったら、商店街でも「ネコ祭り」をしたらどうか、というご意見も頂きました。

 

お祭りの参加目的は、「ネコのことを子ども達に知って頂く」「今後、ネコに優しい人になって頂く」というものでしたのでとりあえずはその部分は達成できたかな?と思います。

 

ご参加、ご協力いただいたみなみなさま、深く感謝でいっぱいです。

 

心から感謝申し上げます。

 

詳細はFacebook動画にUPさせて頂きました。

 

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皆さま良い笑顔です

さすが!プロのナレーションと堂々とお昼寝中のアテナ君

うさぎ先生大人気でした。Uさまのお父さまは中学の数学の先生だとのこと



動画も良かったです。晴れていたら午前中から放映したかったですね

山梨県甲府市上条中学校の美術部と2年生の作品。素晴らしいです