最近、皆さんへのセラピーで気に入っているワークをご紹介いたします。
✡ワーク <ふわふわな大きなものに包まれる>
・このワークが適しているクライアントは、社会や人間または親兄弟に対しての不信に陥り、すべてのことが信用できずにいる頑なな方です。それらの方々には、このワークをすることをお勧めします。あるクライアントは、母親の胎内に入るイメージをすることすら拒絶することもあります。それらの理由は、人間が醜い汚らしいねちねちと粘着質である、というような否定的な固定概念に陥ってしまっているからです。それらの人間に対するネガティブな思考を持ってしまっている方には、イメージの中で
「柔らかくて、大きく、暖かく、ふわふわとしたものなどに包まれる」というイメージをしてもらうと良いでしょう。
<包んでくれるもののイメージ例>:
・その方の幼少期に遊んでいたもの。例:大きな熊のぬいぐるみ 等
・柔らかい毛の生えた動物。例:猫、犬、うさぎ、ペンギン など
・柔らかいもの。 例:大きなセーター、マショマロ、ホイップクリーム 等
・丸いもの。 例:大きい硬い卵
それらのイメージが固まったら、ペアになり、セラピスト側がクライアント側に以下のように耳元で囁くように語り掛けます。
1、「軽く目を閉じてください。ゆったりと深呼吸を繰り返してください。今、あなたがイメージしたものが大きくなり、あなたはその中に包まれています。目を閉じたまま、ゆったりと大きく深く呼吸を繰り返し、その大きくて暖かいものの中にしばらくの間、包まれていてください」
2、「あなたはとても安全に守られています。そこはとっても安全な場所ですから、安心してゆったりとリラックスしていてください。とても暖かくて大きくて柔らかいものの中でしばらくの間、くつろいでいてくださいね」
3、5分間ほど様子を見守ります。クライアントがとてもリラックスした表情になるまで待ちます。
4、そしてこのように語り掛けます。「あなたはいつでもこの安全な場所に戻ることができます。いつでもどんな時も、ここに戻ってくることができます。ここはあなたにとっての安全地帯であり、危険なものから守ってくれる避難所でもあります。これから目が覚めた後も、あなたはいつでもここに戻ってくることができますから、安心して戻ってきてくださいね」
5、そしてはっきりとした口調で「さあ、ゆっくりと深呼吸を繰り返し、大きく伸びをして、目をゆっくりと開けてください。はい!お帰りなさい!」とクライアントを目覚めさせます。