jupes jupesの日記

Lanai Fukudaのくだらない日々

戦いを止めたものの家



この保護猫ちゃんハウスに集まってくる猫ちゃん達は、修羅の娑婆で戦って戦って戦いを勝ち抜いて来た方々ばかりです。

ノーランズ(野ー良ンズ)だった時は、いつも殺気立って三角の鋭い目つきで人間をもにらんでおりました。

その後、天使達にこう言われました。

「あなたはもう戦わなくて良いのです」

ふわっとした光に包まれてここにたどり着き、すっかり戦の気力を失い戦うのを止め、柔らかい丸いふわふわとしたもとの天使のようになってきております。

明日、いよいよ降臨してこられる「ホワイト・イーグル」もかつては血だらけになっても戦ってきた戦士でした。

車に跳ね飛ばされ、左半身を大けがをした体で自ら立ち上がり、生きる為に歩き出し、血だらけになりながらも縄張り争いの戦いの中で自らの弱みを見せないように、威嚇し、噛みつき、一年近く放浪し、その間に何度も雄たちと戦い、徐々に事故でけがした傷口は広がり、左前足のほとんどの肉や神経を失ってしまっておりました。

それでも、私が保護する直前まで戦い、不自由な体で屋根の上まで駆け上がってまで、敵と戦っていたのです。

天使がそんなホワイト・イーグルに言いました。

「もうあなたは十分戦って参りました。もう十分です。疲れましたね。あなたは戦うのを止めても良いのですよ」

そして、ホワイト・イーグルは私を見つけ出し自ら歩み寄ってきたのでした。

私が負傷した彼を最初に目撃してから5か月間彼はどこかで戦い抜いており姿を見せませんでした。

私は彼を最初に目撃して以来、毎晩のように彼に天界の愛と光を送り続けておりました。しかし、彼の生死は確認できておりませんでした。

そして、昨年の暮れの12月私が保護ハウスを開いた直後に、私の目の前に彼は再び姿を現すようになったのでした。

天使が彼を導いたのでしょう。

捕獲をトライした2日間はとても素直に捕獲器の中に入ってくれたのです。

もう戦いを終えてここに来ることを覚悟していたのでしょう。


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愚かで無意味な戦いに疲れ果てた方。

ここでお待ちしております。

ここではもう戦う必要はありません。