すでに11匹も飼っていらっしゃる団地の部屋ではなく、Fさんの娘さまのお宅で引き取ってくださるということで決着がつきました。
今回、振り回されっぱなしの出来事はいったいなんであったのか、天界に伺うと、ふと
「2人の母」という言葉が聞こえて参りました。
それは2010年くらいからずっと聞こえてきていた2人のマリアの物語です。
一人は生みの母であるマグダラ地方のマリア。
もう一人は、育ての母である、ガリラヤ地方のマリア。
以下、想像上のお話です。
2人は年の離れた姉妹でありました。
奔放で自由きままな生き方をした結果、好きな男性との間で若くして私生児を産んでしまった華麗なマリアは息子を育てることができず、疎遠であった年の離れた質素堅実に生きる姉マリアに、生まれたばかりの乳幼児である息子を里子に出してしまい、ただ、養育費を送金するのみにとどまり、あとはまったく手助けもせず、そのまま男性方にちやほやされ、貢物に埋もれ豊かに華やかに好き勝手に生きておりました。
もう一方のマリアは、子だくさんの母であり、貧しく質素な暮らしを強いられる田舎の大工の妻であり、朝から晩まで働き続けて家庭を支え、もうひとり増えた養子の息子にも嫌な顔一つせずに、ほかの子たちと同様に温かい心で受け入れて、十分な愛情をかけ、育ててくれた方でした。
そして、その養子の子がやがて多くの弟子を率いる立派な指導者となり、宣教の旅に出ます。育ての母マリアは、末息子を心配し、旅に同行し支えます。
その旅の途中で、マグダラ地方に一行が立ち寄り、その指導者のうわさを聞き付けた、生みの母のマリアが現れ、産んだ息子に駆け寄り、思わず、母であることを名乗ろうとしてしまいます。
しかし、群衆の中にいた姉マリアを見つけた為に、その告白をぐっとこらえ、私財を全部一行に差し出し、旅に参加し、息子を支えようとします。
2人の母は、息子をめぐって、自分が息子にとって、本当の意味の母であることを思いたいが為に、愛と憎しみ、そして嫉妬の気持ちが交錯します。
果たして、彼にとっての母とはどちらなのでしょう。
長年、愛情を掛けてくれて他の子達と分け隔てなく愛情を掛けて育ててくださった方なのか。
または、遺伝子がつながっており、魂レベルでもつながっているはずの生みの母なのか・・・・しかし、長年、責任放棄し、お金だけ送ればそれで責任を果たしたと言い切り、更に出世した息子の噂を聞くと、自分が実際の母であると名乗りを上げてしまう女性が、母として認められて良いのか。
息子にとっての母はいったいどちらなのか・・・
深い物語です。
きっと答えも結論もないのでしょう。
物語はまだまだ続いております。。。。

私を翻弄しないでちょうだい
By 疲れちゃったウリエル