毎朝、掃除機を掛けても掛けても、エンちゃん&ジェルちゃんの毛がまるで砂漠に転がる丸まった枯草のようにあちこちの隅っこで見つかります。
エンドレスな作業です。
もうエンちゃん&ジェルちゃんの毛を丸ごと剃刀で剃るしかない、と思い詰めるほどです。
しかし、エンちゃんなど、吸い込まれるような真珠色の毛がふわふわと生えている姿も美しいもので、仕方がないと諦めるしかございません。
虚しいエンドレスな作業・・・
ネコ活動もまるでエンちゃん&ジェルちゃんの毛のように終わり無き作業です。
思いつめるとうつ症状におちいりそうになります。
そういう時は、天界に逃避行するのみです。
この数週間は、天界への逃避行が多くなりました。
この間は3日間ほど、私は地球におりませんでした。見かける人間の姿は魂の抜けた抜け殻です。
それほどショッキングな出来事が多く、まともに真面目に受け止めていたら、精神的にやられていたでしょう。
私をつぶそうとしているルシファーちゃん達の仕掛けてきている仕業に違いないと分かります。
他のネコボランティアの方々もかなり精神的に追い詰められているように見えます。
ベテランの方々は完全に開き直り、イライラした感情や虚しさを激しく爆発させて弱い人を攻撃して、うっぷん晴らしをして、ご自分のバランスを保っているように見受けられます。
しかし、これはもう自らの考え方を変えるしかないのでしょう。
動物写真家の岩合光明さんなど、「野良猫は自然のそのままで良い、去勢不妊などもっての他だ」と番組で何度もおっしゃり、T.N.R.活動をまっこうから批判していらっしゃいました。
影響力のある方の発言はネコ活動家にとっては痛手であり、悲しいことです。
きっと生物学者の方々も同じご意見なのだろうと思います。
私も以前は、動物さんは自然体のままで良い、と思い、あまり外にいるネコさんたちには目を向けておりませんでした。
思わず、その考え方でも良いのかも、とふっと魔が差してしまいます。
なぜ、そこに回帰してしまいそうになるかというと、この5年間、24時間365日死に物狂いで捕獲保護をし続け、自分が放したネコたちの責任を取るべく、自分ができる範囲内のネコ達、44匹ほどに毎日2時間以上を掛けて餌やりを続けて参りましたが、少しエリヤの離れた場所の現場での捕獲保護を終えた後、放っておくとどなたも動こうとはせず、また行ってみると、元の木阿弥、よりも酷い惨状を目の当たりにしてしまう・・・
あまりにもやりがいのない、絶望的にエンドレスな虚しさで、思わず、現実逃避してしまいたくなります。
今回の現場も以前、手伝った場所ばかりでした。
こちらが偶然見つけなければ、その地域の方々は以前と同じようにネコが増えるのを放置しておいて、ネコの数が飽和状態になった後、餓死するか追いやられてバラバラになるような淘汰を待つのみであったようです。
しかし、糞尿被害に我慢が限界だ、とネコを殺傷することしか考えていないような方もいました。
結果、毒餌を撒く者もおり、毒殺されるネコも多くいたようです。
その毒餌を散歩中のワンちゃんが食べてしまい亡くなったり、子どもが拾って食べて、障害が残る、というケースもあったようです。
その中でも、まだ救いがあったのは、ある地域の方々に対し、「野良ネコの糞尿被害をどうするんだ!」と私を怒鳴りつけ非難してきた怒り心頭の方々に対し、しっかりとT.N.R.の重要性をお話をさせて頂くと、すぐに態度が好転し、とても協力的になり、昨晩から住民の全員参加で捕獲を手伝ってくださることになりました。
良いことも悪いことも、そして良いことも、と交互にやって参ります。
その現場で、アパートの一階の老婦人が夜ネコ達にちくわを与えている、という情報を聞き、聞き込み調査をすべく、そのアパートに赴いたところ、おぞまじい事件に行きついてしまいました。
仔ネコがいるという情報のあったアパートに近づくと、異様に強烈な臭気が漂い、尋常ではないほどのハエの大群が固まってそこに飛んでいました。
ネコに残飯だけ与えているという老婦人からのお話を聞き終えた後、ふと隣のアパートを見ると、締め切った部屋の中のガラス窓に怪奇映画のワンシーンくらいの隙間なくびっしりとうごめく大きなハエがたかって外に出ようともがいていました。
「死骸がある」と分かりました。異臭とハエの大群のセットというシーンは、今までのネコ活動で数回遭遇しております。私の記憶の中で「危険ゾーン、立ち入り禁止」「開けてはならないタブー」の部屋のに閉じているものの中にあるものです。
ふと視線の中に、アパート玄関前に、中身が全開のアルミのツールケースがあり、そこに脱脂綿やゴム手袋、そして消毒液が入っているのが目に飛び込んで参りました。
見ていると2階の扉が急に開き、全身防護服と毒ガスマスクをした一人の警官と検視官のような方が、どんよりとした表情で出てくるのが見えました。
そのアパートの後ろの家の方も出てきて、「そういえば、そこに住んでいたおじいさんが入退院を繰り返していたけど、ここ最近見ていなかった」とおっしゃいます。
雨戸も締め切っていた部屋の中で最期は熱中症で亡くなったと推測されます。
これは天界からのサインかも知れません。
人も動物も時が来たら必ず死ぬ
または
終わりは必ず来る
というメッセージなのかも知れません。
そのアパートの下には、生れ落ちたばかりの仔ネコが3匹隠れているそうです。
生と死
のメッセージでしょうか・・・
T.N.R.をしてもしても、エンちゃん&ジェルちゃんの毛のように出てくるネコ達・・・
ごみとなる毛の束の元を断ち切るには毛を剃るしかない、しかしそれは可哀そう・・・
ネコの元となるネコはどうすれば良いのか・・・
うーん・・・これは終わりのない問答です。
スパっと思考を止めて、活動も止めて、もとの自然派に戻れば良いのか・・・
天界にうかがってみても、答えはすぐにはくださいません。
救える目の前に現れたネコだけを地道に救うしか、他に方法はないのでしょう。
いくら考えても、世界全体のネコを救うことはできません。
きっと自分の目に見えないところでは、おびただしいほどの取りこぼしのネコ達が、子ネコを産んで増えていることでしょう。
その責任をすべて負うことはできません。
私も思い詰めさせ、精神を病ませて、つぶすのがルシファーちゃん達の狙いでしょう。
思考をストップさせて感情移入もせず、ニュートラルな気持ちで地道に淡々と作業をこなすしかないようです。
こんな動画を見つけました。ちょっと逃避行
(674) 西部劇マニアには堪らない!転がるアレが大量発生している風景 - YouTube